それぞれの食品に記載されているグレープフルーツの含有%を用いて100%グレープフルーツジュースの何mLを摂取したことになるか計算すれば、ゼリー、飴、アイスクリーム、お酒などを食した場合に摂取されたフラノクマリン類の量は推定することが出来ます。
たとえば、「2%グレープフルーツ含有のゼリー」を100g食した場合、100g(100mLと考える)×0.02で2mLグレープフルーツジュースということになります。
上記例の摂取量2mLがどの程度の相互作用を引き起こすのでしょうか。
グレープフルーツ(ジュース)とカルシウム拮抗薬の相互作用について、いくつかの臨床研究の報告がありますが、その殆どが100%グレープフルーツジュースをコップ1杯程度飲用したときのデータです。
少量のグレープフルーツジュース飲用時のデータはありません。
ちなみに、グレープフルーツ風味を謳う食品は、グレープフルーツ果汁を使用していないものがほとんどです。香料を使用してグレープフルーツの味と匂いを再現しています。もちろん、グレープフルーツ無果汁の食品であれば、相互作用をおこしません。
果汁を含む加工食品の場合、加工食品の品質規格を表すJAS法では、原材料に【果汁】と記載するように定めているので、商品に記載されている原材料名を確認しましょう。